2026年2月11日、早稲田大学人間科学部の村岡慶裕教授をお招きし、「そっと動きを助け、脳卒中者の笑顔を引き出す」と題した特別講義を開催しました。
講義では、脳卒中後の麻痺回復を支援する電気刺激装置「IVES(アイビス)」を題材に、工学と医学、そして人の心を繋ぐ「人間科学」の独自のアプローチについて解説いただきました。生徒は、一度失われた機能は回復しないというこれまでの定説を覆し、脳の可塑性を利用して機能回復を促す技術の進歩に驚いた様子でした。 また、それに加えて「技術はあくまでツールであり、回復の主体は患者本人の『動かしたい』という強い意志である」という村岡先生のメッセージにも強く心を打たれたようでした。
講義後のレポートには、「人間科学部は文系・理系の枠を超え、多角的な視点で『人の幸福(well-being)』を追求する学問だと知った」「単に高機能な技術を目指すのではなく、使う人の生活に寄り添い、シンプルに問題を解決する姿勢に感銘を受けた」といった多くの気づきが綴られました。また、「私も将来、技術で人を笑顔にする仕事に就きたい」と、具体的な進路の目標を見つけた生徒もおりました。
最先端の医工学連携技術に触れつつ、その根底にある「人への温かなまなざし」を感じ取った本講義は、生徒にとって学問の意義や自身の在り方を深く見つめ直す貴重な機会となりました。

